北海道の特養ホーム 入所者の全裸を撮影 虐待と認定

介護ニュース

北海道西興部村にある特養老人ホームで、入所者のケガの確認の際、全裸や下着姿を撮影したとして、虐待行為と認定。入居者の関係者から村に情報の提供があり、虐待認定となった。

骨折した入居者の確認見落とし 対策として写真撮影
虐待行為があったのは、西興部村にある社会福祉法人が運営する特別養護老人ホーム「にしおこっぺ興楽園」
去年3月に3日間、ケガの有無を確認する際に、裸や下着姿を160枚以上撮影、60代から90代の男女80人が被害にあった。施設の入居者が骨折した事例があり、施設幹部6名らが撮影を決定、職員のほぼ全員30人が関わり、拒否する入居者にも撮影したという。

「にしおこっぺ興楽園」の松岡晃司施設長によると、骨折した入居者の確認を見落とした経緯があり、幹部職員らで撮影を決定したが、その際に全身撮影ではなく部分的に撮るなど、撮影される入居者への配慮が足りなかったという。職員のなかには「これはダメではないのか」という声もあったが、上には伝わらなかった。

入居者の関係者から情報提供
事件が明るみに出たのは、入居者の関係者からの村への情報提供だった。これにより、村と道が聞き取り調査を開始。5月に本来必要のない写真を撮影し、入居者の尊厳を著しく損なったとして虐待認定された。

関連記事

新着記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP