認知症新薬「レカネマブ」に期待 毎日一人消える高齢者の現状も

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富山県では年間の行方不明者のうち、3分の1が高齢者となる。毎日1人が行方不明となっている現状がある。「認知症」の新薬が期待される中で、製薬大手エーザイはアルツハイマー病の新薬「レカネマブ」の製造販売の申請を厚労省に提出。加藤厚労相も期待感を示した。

消える高齢者 1日1人が行方不明 富山県
富山県では、年間1000人が行方不明となり、その3分の1が高齢者となっている。1日1人が消えている計算となる。なかでも、遺体で発見されるケースも多く、富山県警では被害防止のため「安心情報ネット」を発信している。

「安心情報ネット」とは、オレオレ詐欺や、高齢者の行方不明情報、子供への声掛けなど、犯罪被害から守るタイムリーな情報を発信している。行方不明者の服装などの特徴を警察がサイトに登録し、サイトを見た人から、どこで見たなどの情報を基に捜査に生かされているという。

特効薬のない認知症 新薬「レカネバブ」に期待
減らない高齢者の行方不明数だが、特効薬がない認知症に、新たな希望も見えている。
製薬大手エーザイが米バイオジェンと共同開発しているアルツハイマー病の新薬「レカネマブ」だ。

この新薬をエーザイは、今月16日に販売製造の認可を厚生労働省へ申請した。新薬は、アルツハイマー病の発症の際に分泌される脳内たんぱく質を減少させることで、進行の抑制が可能とされている。加藤厚労相も「認知症の人との「共生」や症状を遅らせる、または進行を緩やかにする「予防」につながると期待感を示している。

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