第35回社会福祉士国家試験 合格者数が過去最多 試験内容見直しの影響か?

介護ニュース

社会福祉振興・試験センターは7日、先月5日に実施した第35回社会福祉士国家試験の結果を発表。合格者数が1万6338人となり、初めての40%超えの合格率となった。

第35回社会福祉士国家試験受験者と結果発表
福祉系の資格でも、合格率が低く難関の一つとされる「社会福祉国家試験」だが、今回行われた第35回の試験では、合格者数が過去最多の16,338 人となり、合格率が急上昇した。

合格率が30%前後と言われる国家試験だが、今回の40%超えはこの試験史上、驚異的な合格率となった。

第31回第32回第33回第34回第35回
受験者数41,639 39,629 35,287 34,563 36,974
合格者数12,456 11,612 10,333 10,742 16,338
合格率29.9 29.3 29.3 31.144.2
社会福祉振興 試験センター:第 35 回社会福祉士国家試験の合格発表について

合格率急上昇は試験内容の見直しが影響か?
社会福祉士国家試験は、第37回の試験より試験内容が変更となる。今までは、個別の相談の援助活動がメインだったが、より広い範囲での活動を目指し、実習か所を2か所にし、実習時間を180時間から240時間へと増やした。

また、既存の課程「地域福祉の理論と方法」と「福祉行財政と福祉計画」だったものを、新たに「地域福祉と包括的支援体制」という課目に変更、創設された。

変更前の第36回試験までは、このカリキュラム変更を踏まえた出題が予想される為、前向きに挑んでほしい。
厚生労働省:令和元年度社会福祉士養成課程における教育内容等の見直しについて

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