認知症介護基礎研修　無資格の介護職員も義務化へ　2024年4月から

全国の介護職員すべてを対象に、2024年4月から認知症に関する研修の受講が義務化される。厚生労働省は、今年の夏に受講状況を調査する。

「認知症介護基礎研修」　2024年３月までは経過措置期間
今回義務化される研修は「認知症介護基礎研修」で、2021年4月から3年間が経過措置期間となり、2024年４月から義務化となる。認知症介護基礎研修とは、認知症の基礎を学ぶもので、医療・福祉関連の資格を取得していない従事者や、認知症の介護の経験がない職員に行われる。合計6時間程度の「認知症介護基礎研修（eラーニング）」で、認知症への基本的な理解や、認知症介護での対応方法を学ぶ。

介護職員全員が対象ではあるが、実践者研修などの他の認知症介護に関する研修を修了していれば、基礎研修は免除となる。研修は各都道府県ごとにほぼ同じ内容だが、受講費用や手続きは各自治体等によって異なる。
義務化した2024年4月以降に、受講対象の職員に配慮がなされなかった事業所は行政処分の対象となる。