介護保険料増額を検討　所得に応じて増額も

3年に一度見直される介護保険制度。厚生労働省は、高所得者の65歳以上の介護保険料を増額する検討に入った。また、低所得の高齢者からは引き下げる。26日政府関係者が明かす。増額は年間320万円以上の所得のうち、一定水準の人が対象となる。

高所得者には増額、低所得の人は減額。これは介護保険の制度維持の為、収入に応じた支払のバランスを取るためとされる。2024年度からの導入を目指す。現在、６５歳以上の介護保険料は市町村ごとに定められており、全国平均は現在６０１４円。しかし、逼迫する介護保険制度のなかで、支払いに困窮する高齢者もおり、これらのバランスを図るため3年に一度の見直にて体制の強化を図る。

31日に開かれる社会保障審議会（厚労相の諮問機関）にて議論を始め、所得水準を取り決める見通し。年内に対象者の具体的な範囲を定める。