高齢者のコロナワクチン接種 今年は5月から 全世代は9月からで調整

介護ニュース

2023年のコロナワクチン接種について、重症化リスクの高い高齢者などを対象に、5月を目途に先行接種の調整を始めた。それ以外の全世代は9月からで想定している。

現在、予防接種法ではコロナワクチンは「臨時接種」に位置付けされており、その期限が3月までとなる。厚労省はこの期限を2024年3月までに引き延ばす考え。使用されるワクチンは、オミクロン株と従来株それぞれに対応できる2成分を合わせた「2価ワクチン」を使用予定。

ワクチンは、秋から冬にかけて一年に一回接種を基本とする。年末年始の感染拡大を懸念し、この時期の接種とした。ただ、高齢者などの重症化リスクの高い人は、秋冬の感染拡大の時期よりも早い5月頃に接種してもらい、事前に免疫を高めてもらうのが狙い。さらに、秋から冬にかけての追加接種も可能になる見通し。

コロナ後遺症で悩む人々も
政府によるコロナワクチン接種が推奨される中で、ワクチンの後遺症に悩む人々もいる。
接種直後は、微熱や腕の鈍痛など、世代や性別に関係なくおこる副反応。大阪府に住む20代女性は、ワクチンの副反応により高熱やひどい倦怠感、不眠や吐き気などに悩まされたという。保健所に紹介された医療機関10か所以上に電話したが「後遺症には対応していない」と断られた。仕方なく、インターネットで東京のオンライン診察を受けたという。

また、40代の男性も2020年11月の接種後に頭痛や下痢が続いた。インターネットで見つけた医療機関では「かかりつけの患者しかみない」と診察を断られたという。現在は、1600人以上の後遺症患者を受け入れてきた大阪府堺市のクリニックにて受診しているという。

コロナワクチン接種を推奨しる傍らで、副反応や後遺症で悩む人々。医療機関によっての受け入れの差がない様、各自治体には医療機関の情報提供や共有が望まれるであろう。

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