ヘルパー2級の取り方|働きながら取得する方法やスクール選びのポイント

訪問介護
  • 「ヘルパー2級の資格を取り方は?」
  • 「働きながら取得できる?」
  • 「費用はどれくらいかかる?」

ヘルパー2級を取得したいと思っていても、わからないことがいろいろとありますよね。

ここでは、旧ヘルパー2級の資格の取り方に関する疑問をわかりやすく解説しています。

また、スクール(講座)選びで失敗しないためのポイントも解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

介護職員初任者研修(ヘルパー2級)の資格の取り方は?

ヘルパー2級という名称の資格は廃止され、介護職員初任者研修という名称に変わりました。これからヘルパーの資格としてまず最初に目指す資格は、「介護職員初任者研修」になります。

介護職員初任者研修について

介護職員初任者研修は介護職として働く人の入門となる資格で、学歴や年齢、国籍にかかわらず誰でも取得できます

座学と実技で介護の基本をしっかりと学ぶため、身体介護が可能になります。研修修了時には、修了試験がありますが、この試験は確認テスト的なもので難しくないので心配しなくて大丈夫です!

最近では、仕事のために取得する人だけでなく、家族に介護が必要になった時のことを考え、資格を取得する人も増えてきているようですよ。

介護職員初任者研修(ヘルパー2級)の資格を取得する方法

介護職員初任者研修の資格取得にはスクーリングが必須になっているため、取得の方法は、通学か、通学+通信講座か、ということになります。

現在一般的なのは通学と通信を併せたコースです。それぞれみていきましょう。

通学する

資格取得に必要なカリキュラムを、すべてスクールで学ぶ方法です。

スクールに通うとなれば、仕事や家の都合で通うのを断念してしまいがちですが、さまざまなコースがあるので、生活スタイルに合わせて受講ができます。

通信と通学を併用する

通信と通学を併用した取得方法もあります。

カリキュラムは座学と演習があるのですが、座学の部分は自宅で学習が可能です。自己学習なので、通勤や休憩中、帰宅後のすきま時間を利用して学べます。

ただし、勉強時間の確保が重要になりますね。

介護職員初任者研修の取得にかかる費用

ヘルパー2級にかかる費用の平均はおよそ3〜12万円です。

地域やスクールによって価格は異なりますので十分に情報を集めましょう。

介護職員初任者研修の取得にかかる期間

取得までにかかる期間は、約1ヶ月〜4ヵ月です。所要時間は130時間と決められています。

そのため、130時間の内容をどのように受講するのかで、取得までの期間も変わります。

働きながら資格を取るための方法

介護職員初任者研修は残念ながら、独学や通信講座だけでは取得できません。スクールへの通学が必ず必要です。

厚労省の指針によって実技演習の時間が定められているため、介護職員初任者研修を取得するには通学のみ、もしくは通信での自宅学習と通学が必ず必要になるのです。スクールに通う日数は基本的に15日程度、それ以外は自宅学習が可能です。

現在では、働きながらでも資格が取得しやすいように、土日もしくは日曜日のみをスクーリングに当てて参加しやすくしている学校や平日のみのコース、仕事帰りに通えるように夜間に開講している学校もあります。
学校側もいろいろと柔軟な方法でスクールを開講しているため、仕事を休まなくても資格取得が可能です。介護以外の別業種の人は、自分が通いたいスクールがどんなコースを用意しているかを確認してみましょう。

また、介護業界は資格取得に非常に前向きなので、介護の仕事をしている人は、研修の日程に合わせてシフト調整してくれることも多いと思います。介護職の人は、管理者や主任などの上司に相談してみましょう。

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資格取得の費用を抑える方法

介護職員初任者研修の資格を取得するには、3〜12万円ほどの費用がかかります。決して安い金額ではありませんよね。

以下で研修費用を抑える方法を解説しています。ぜひご一読ください。

介護事業所や施設の資格取得支援制度

介護事業所や施設の資格取得支援制度とは、職場が職員に対して、介護資格の取得のサポートを行う制度です。介護事業所や施設の資格取得支援制度の内容は、資格取得に必要な費用を職場が負担したり、受講日を出勤扱いにしたりするなどが挙げられます。資格取得支援制度の内容は事業所や施設によって異なるので、どのようなサポートがあるか事前に確認しましょう。

各スクールが行うキャンペーン

スクールは群雄割拠の時代です。社会福祉法人や医療法人など介護サービスを行っている事業者や教育関係の専門事業者、他にもいろんな会社が参入しています。生徒の確保のために学校自体が様々なキャンペーンを打っていますので、興味のある学校のHPを随時確認して、チャンスを逃がさないようにしましょう。

自治体の資格取得支援

各都道府県などの自治体が資格取得のサポートをする制度です。支援内容は、各自治体によって異なるので、資格取得にかかる費用を負担してもらえる支援内容なのか事前に確認しましょう。

申請が必要なので、お住まいの地域の都道府県や市区町村のHPで確認してみると良いでしょう。

無料で取得する方法

条件によっては取得にかかる費用を無料にすることができます。

無料スクールを利用する

人材紹介会社などが運営する資格取得のスクールなら、条件を満たすことで一切費用がかからずに資格を取得することが可能です。また、資格取得後には就職のサポートもしっかりとおこなってくれるため、安心して介護職へ転職し仕事をスタートさせることができます。

無料となる条件はスクールによって異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。

ハローワークの職業訓練を利用する(公共職業訓練・求職者支援訓練)

ハローワークの求職者支援制度を利用する場合は、退職していることが条件の一つになるため、働きながら通うことはできません。しかし、条件を満たせば受講料などの費用が無料になるだけでなく、職業訓練受講給付金を受け取ることが可能です。

転職を考えているのであれば、ハローワークの求職者支援制度を利用し資格を取得してから転職するのもいいかもしれません。
ただし、それぞれで受給条件がありますので、詳細は近くのハローワークで尋ねてみましょう。

スクール選びの4つのポイント

カリキュラムで学ぶ内容は国で決められていますので、内容についての差はほとんどありません。

しかし、働きながら・費用を抑えながらスムーズに資格を取得したい!無理なく受講したい!という人はスクール選びの4つのポイントを押さえておきましょう。

1、通いやすさ

駅からの距離や駐車場の有無をしっかりチェックしましょう!
数日通うことを考えると移動時間も負担になります。できるだけ近いほうが快適に通うことができます。

2、開講数の多い学校を選ぶ

急な病気や急用で休んでも講義の振り替えが受けやすいです。

3、お得なキャンペーンは見逃さない

「期間限定割引き」や「地域限定割引き」などを見逃さず最大限に活用しましょう。

4、修了試験の再試験が無料

アクシデントはどんなことにも付き物です。修了するまできちんと面倒を見てくれるスクールを選びましょう!

初任者研修取得後のキャリアパス

初任者研修は国家資格ではありませんが、介護系で唯一の国家資格である介護福祉士の資格取得のための大切なワンステップです。初任者研修⇒実務者研修⇒介護福祉士のコースが国としても推奨されています。

介護職員初任者研修は難易度は低いですが、社会からの需要が高く、取れば一生モノの価値ある資格です。

今の時代です。

収入アップやキャリアアップ、転職にも有利です。また、介護以外のどんな業界でも、介助ができる人は重宝され、役に立ちますので、今後の自分にとって必要な知識になりますよ。

初任者研修を取得しないで実務者研修は受けられる?

初任者研修を飛び越えて、いきなり実務者研修から取得することもできます。

ただし、初任者研修に比べ、自己学習の範囲が広く専門的な内容になるのでレベルが高いといえます。

初任者研修の資格を有していると、実務者研修の研修時間の免除もあります。

スムーズにステップアップするのであれば、介護職員初任者研修(ヘルパー2級)を受講してからの方が理解しやすいでしょう。

まとめ

介護の仕事は、無資格・未経験からでもできますが、基礎的な知識やスキルは待遇アップだけでなく自分の介護観や実践力のアップにつながります。

久しぶりの学校やはじめての体験は、思いもよらぬ迷いや不安、疲労を呼び起こしてしまうかもしれません。

私も、スクールで初めて介護体験をしたときは初めての連続で愕然としたこともありました。でも、やっぱり資格は取っておいて良かったと思うのです。

「介護福祉士になる!」「ケアマネージャーになって親のケアプランをたてる!」目標は具体的でイメージできるものに定めましょう。

介護職員初任者研修の受講で、介護のキャリアアップを実現してください!

投稿者プロフィール

Mrs.マープル
Mrs.マープル
介護福祉士・主任介護支援専門員・認知症ケア専門士・社会福祉士・衛生管理者・特別養護老人ホーム施設長・社会福祉法人本部長経験と、福祉業界で約25年勤務。現在は認知症グループホームでアドバイザー兼Webライター。

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