発達障がいの子供のスケジュール管理に困っていませんか?
子どもの頃はよく忘れ物をしますよね。
時間割を見て持ち物の準備をするのが苦手だったり、そもそも先生に言われたことをメモするのを忘れていたり。
さらには時間通りに行動するのが苦手で、遅刻してしまうことも。
子どもの頃は、先のことを見通して行動することが未熟なため、忘れ物や遅刻が起こってしまうのです。
発達障がいのお子さんは、特にこの「先を見通すこと」が苦手だと言われています。
忘れ物や遅刻が多いと注意される機会も増え、お子さんの自己肯定感が下がってしまいます。
発達障がいのお子さんもそうでない子も、毎日の生活が円滑に進むように、自分の苦手な部分を補ってくれる道具があったらいいですよね。
今回は、そんなお助けグッズをご紹介します。
おススメのお助けグッズ【スケジュールボード】
キャプスから販売されているのがこちら!

知育・療育 生活ボードです。
ホワイトボードにマグネットシールを貼ることで、一日の予定と一週間の予定が目で見て分かります。
マグネットシールは、男の子用・女の子用を用意。カットした状態で80枚セットでお届けします。

「まだ」のこと、「できた」ことが視覚で分かり、「やるべきこと」の理解につながります。
「できた」ことが増えることで自信になります!
ホワイトボードマーカー・トレイ付!マーカーで自由に書き込むこともできますよ。
サイズ:W330×D10×H440mm 価格:4,290円(税込)/1個
スケジュールボードが効果的な理由は?
理由は大きく2つあります。
1つ目は「先の見通しがつきやすい」こと、2つ目は「視覚効果がある」ことです。
まずは1つ目の「先の見通しがつきやすいこと」からお話します。
理由①先の見通しがつきやすい
スケジュールボードは、一日の流れや一週間の流れが分かることで、先の見通しをつけることができます。
発達障がいのお子さんは、いつもと異なる流れや、先の見通しがつかないことに対し、非常に不安を感じると言われています。
いつもと違う道で帰ることや、運動会などのイベントでパニックを起こしてしまうことも。
スケジュールボードを利用することによって、先の見通しをつけることができ、お子さんの不安な気持ちを軽減し、パニックを防ぐことにつながります。 さらに、スケジュールボードを見て、自分で考えて行動することで、自立した生活が送れるようになるのです。
理由②視覚効果があること
発達障がいのお子さんは、「視覚優位」であると言われています。
耳で聴いて理解するよりも、目で見て理解する方が得意なのです。
発達障がいの方の発言で以下のものがあります。
- 「何かを考える時は、イメージを頭のスクリーンに絵として映し出し、視覚化して考える」
- 「耳で聴くだけでは忘れてしまうため、視覚化された情報があると安心」
こうした特性は、脳の使い方の違いから起こると言われています。
目で見て理解するのが得意なら、その得意な部分を伸ばしてあげればいいのです。
「視覚支援」の代表的なものがスケジュールボード。
「ごはん」や「トイレ」、「かおをあらう」などの日常生活動作がイラストとして表され、目で見て分かるように工夫されています。

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スケジュールボードが自己肯定感を高めることにつながるワケ
スケジュールボードを利用することで、準備がスムーズに進み、時間どおりに行動できることにつながります。
その結果、注意される機会が減り、褒められる機会が増えていくことでしょう。
お子さんにとって、褒められる機会が増えることは、「自分はできる!」と自分の価値を認めていくことにつながります。 子どもの頃に成功体験を積み重ねていくためにも、苦手な部分を助けてくれるスケジュールボードを使うことは効果的だと言えるでしょう。
発達障がいのお子さんだけでなく、すべての子どもたちに必要な支援「構造化」とは?
次に、構造化についてお話ししましょう。
構造化とは、「何かの行動や活動を起こしやすくするために環境を整えること」を指します。
主に、自閉症スペクトラムのお子さんやご家族を支援するために用いられている手法で、「いつ・どこで・何を・どのようにする」のかを視覚的に分かりやすいよう、環境を整えるものです。
「構造化」は、街中のあちこちで見かけることができます。
エレベーターや点字ブロック、スーパーのレジ待ちやATMの順番待ちの列で見かける足形なども構造化の例です。
「構造化」することは、発達障がいの方だけでなく、誰にでも分かりやすく、助かる手法と言えます。
「構造化」の3種類
「構造化」には以下の3種類があります。
- 物理的構造化(環境を整える)
- 時間の構造化(スケジュール)
- 活動の構造化(アクティビティシステム)
物理的構造化
物理的構造化とは、目で見て分かりやすく環境を整えることです。
例えば、遊ぶ場所と勉強する場所に境界を作り、空間を分けることによって目的を明確にします。
ここは遊ぶ場所、ここは勉強する場所、ここは食事する場所、とそれぞれの空間の目的を明確にすることによって、気が散るのを防ぎ、集中力を高めることができるのです。
時間の構造化
時間の構造化とは、スケジュール管理です。
一日の流れを決め、目で見て分かるようにしておくことで、先の見通しを立てることができます。
発達障がいのお子さんは、先の見通しを立てにくく、それゆえ不安になったりパニックを起こしてしまったりすることがありますが、視覚的に一日の流れを明確にしておくことで先の見通しが立ち、自ら行動することができるようになるのです。
ここで、お助けグッズであるスケジュールボードを大いに活用していきましょう。
活動の構造化
やるべき作業や活動を理解しやすくするために、伝え方を工夫します。
発達障がいのお子さんは、一部のことに集中しすぎて全体をよく把握できないところがあり、「林を見て森を見ず」と言われる特性があります。
「何を」「いつまでに」「どのようにやるのか」を視覚的に提示する必要があるのです。
例えば、「朝の準備をしましょう」、「手をちゃんと洗いましょう」と伝えても、準備の内容や「ちゃんと」の程度がよく分かりません。
朝の準備では、①カバンを開ける②コップを出す③お帳面を出す④棚にカバンをしまう⑤椅子に座る
手を洗うについては、①水で濡らす②ハンドソープを2回押す③手の平を洗う④手の甲を洗う⑤指の間を洗う…などと、細かく内容を伝える必要があります。
この時、イラストや写真で視覚的に提示するようにしましょう。
まとめ:スケジュールボードを使って、子どもたちの「できた!」を増やそう!
今回は、おススメのスケジュールボードのご紹介と併せて、スケジュールボードを使うメリットや効果、支援方法として大切な「構造化」についてお話しました。
まとめると、以下の通りです。
スケジュールボードを使うメリットとは
スケジュールボードを使うことによる効果
- 失敗せず、褒められる機会が増えることで自己肯定感が高まること
構造化とは、「視覚的に分かりやすく、環境を整えること」であり、①物理的構造化②時間の構造化③活動の構造化の3つがある。
発達障がいのお子さんだけでなく、全ての子どもたちが、スケジュールボードを活用することで苦手を解消し、生活しやすくなれば言うことはありません。
ぜひ、キャプスプラスのスケジュールボードを活用し、子どもたちのできた!を増やしてあげてくださいね。
投稿者プロフィール
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ゆ か
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看護師・保健師としての経験後、現在は高齢者のケアマネジメント業務に奮闘中。ベビーから高齢者の方まで幅広く関わっています。
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