デイサービスの壁面飾りはシンプルに!元管理者が語るレイアウトの極意

通所介護

デイサービスにお勤めの方の中には、施設のレイアウト担当の方もいらっしゃるでしょう。 

今月はどんな飾り付けにしようかな。
利用者さんの作品を更新しなきゃ。

このように、季節ごとの飾り付けや作品展示なのど、施設の壁面飾りに苦労されている方も多いはず。

今回は、デイサービス3店舗で管理者を務めた筆者から、壁面飾りのポイントをご紹介します。
おススメの壁面飾りもご紹介しますので、ご自身の施設のレイアウト検討の参考にしてくださいね。

デイサービスの壁面飾りはシンプルが一番!

結論からお伝えすると、デイサービスの壁面飾りは「シンプル」が一番です。

利用者様に楽しんでもらおうと、たくさん装飾を凝らしたくなる気持ちも、よくわかります。
しかし、複数施設の管理者経験から、私は極力モノを排除したシンプルなデザインが一番だと考えています。

シンプルが一番な理由

なぜシンプルなデザインが良いのかでしょうか?
具体的な理由は、以下3つです。

  1. 「オトナ」が過ごすに相応しい空間作りが大切
  2. 安全性が高い
  3. 手間がかからない

それぞれ詳しくご紹介します。

 ①「オトナ」が過ごすに相応しい空間作りが大切

シンプルが一番と考える最大の理由は、年齢を重ねてきた「オトナ」のみなさまに相応しい空間作りが大切だからです。

利用者様の好みは、人それぞれ。
色鮮やかで賑やかな装飾が好きな方もいらっしゃれば、落ち着いた雰囲気を好まれる方もいらっしゃいます。

お一人ずつの好みに合わせるのは至難の業ですが、「シニアな皆さまが過ごすに相応しい空間」を心掛けると良いでしょう。

華やかな装飾は活気にあふれる一方、幼稚な印象を持たれる方もいらっしゃいます。
特に男性の利用者様の中には華美な施設を嫌厭される方もいらっしゃいました。

シンプルなデザインにすることで、どなたにも受け入れられやすい、オトナな空間を演出できます。

 ②安全性が高い

2つ目に、装飾を減らすことで思わぬ事故を防ぐことができます。 

例えば、以下のような事故です。

  • 壁面飾りに使った安全ピンが床に落ちて、利用者様が踏んでしまう
  • 認知症の利用者様が、装飾を誤食してしまう

実際に、クリスマス飾りを口に入れられてしまった認知症のご利用者様がいらっしゃいました。 

安全面から考えて、極力シンプルな装飾が望ましいでしょう。

 ③手間がかからない

3つ目は、おまけ的な理由です。
壁面飾りをシンプルにすることで、スタッフの手間を省くことができます。

毎月飾りを貼り替えたり、手入れをしたりするには、想像以上に手間がかかります。
中には、自主的に自宅で飾りを作ってきてくれるスタッフもいました。

飾り付けが好きなスタッフもいますが、手間がかかるのは事実。
ただでさえ人員不足なデイサービスなので、少しでも工数を減らす工夫は、管理者の立場からすると重要です。

壁面飾りをシンプルにすると決めてしまえば、維持していく手間を省けます。

元デイサービス管理者が実践した
シンプルへのこだわり

シンプルな壁面装飾を目指し、実際に心がけていたポイントをご紹介します。
ぜひ取り入れてみてください。

 ①基本的には何も貼らない

原則として、壁面に何も貼らないと決めてしまいます。
(とはいえ、デイサービスの運営規程などはわかりやすい位置に貼る必要があるため例外もあります。)

壁面飾りをシンプルにする代わりに、利用者様の満足度向上に向けて2つの取り組みをしました。

  1. 利用者様の作品やイベントの様子を、紙面にまとめて配付する
  2. 季節を感じる行事を積極的に行う

利用者様の作品を壁に貼ると、楽しめるのは実際に施設に訪れている方だけになります。
紙面にまとめて配付することで、ご家族やケアマネジャーさんに様子を知っていただくことができるようになりました。

また、特に認知症の利用者様にとって、季節を感じる刺激は大切です。
壁紙や装飾ではなく、積極的に参加型イベントを開催することで、五感で季節を楽しんでいただけるように工夫しました。

壁面飾りにかける労力をより利用者様・ご家族が満足してくださるサービスに還元することで、いつの間にか「いつもキャンセル待ちの人気のデイサービス」になっていました。

 ②配色に気を配る

次に、配置しても良い「色」のルールを決めました。

うちのデイサービスの内装は、白・茶・緑をベースにする!

といった具合です。

何もない=シンプルと考えず、空間演出として最低限の装飾に留めます。
配色を意識することで、統一感のある洗練されたイメージ作りにこだわりました。

この記事も、「白・ピンク・グレー」で統一して、シンプルなデザインにこだわっています。
配色の工夫で、見た目の印象をずいぶん変えることができますね。

シンプルなデザインの効果もあってか、ケアマネジャーさんからは「おたくのデイサービスは男性の利用者様を紹介しやすい」と言っていただけました。

 ③安全ピンは使用しない

空間演出としての壁面装飾を実施する際、安全ピンの使用は避けます
落ちたり誤食したりしたときのリスクが高いからです。

実際、行政の実地指導の際に安全ピン使用を指摘されたこともありました。

安全ピンの代わりに、強力なテープや壁面へのホッチキスの直打ちで対応します。

落下や誤食のリスクをあらかじめ予期し、安全面への配慮を第一優先に考えましょう。

キャプスのウォールステッカーで
オトナ空間を演出!

デイサービスでシンプルな壁面飾りを実現するには、キャプスのウォールステッカーがオススメです。

安全・お手軽に、デイサービスをシンプルで洗練された空間に演出できます!

キャプスのウォールステッカーの魅力は、以下3つです。

  • シンプルかつおしゃれなデザイン
  • 貼ってはがせるシールだから安全ピン不要
  • 種類が豊富で施設に合ったデザインを選択可能

手軽にシンプルな壁面飾りを実現したい方は、ぜひ検討してくださいね。

デイサービスの壁面飾りは
「利用者様ファースト」でシンプルに!

デイサービスは、年齢を重ねられたオトナの皆さまが過ごす空間。
安全に配慮しつつ、心地よく過ごしていただけるような壁面飾り・空間作りが大切です。

シンプルで過ごしやすい空間作りで、手間を省きつつ、安全で居心地の良いデイサービスになるでしょう。

投稿者プロフィール

古賀 清香
古賀 清香
神奈川県在住。Webライター。新卒で福祉企業に入社。ショートステイ、デイサービスで勤務したのち、デイ管理者や新規施設の立ち上げを担当。介護福祉士。2児のわんぱく男子を育てるフリーランスワーママ。

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