男性介護士のやりがいとは?経験16年の現役介護士が魅力やメリットを紹介

訪問介護

介護士の多くは女性が占める中で、男性が介護士として働く上でのやりがいやメリットは一体なんでしょうか。もちろん男性だからこそ感じるデメリットもあるでしょう。

今回は、経験16年の現役介護士である私が、男性が介護士をする上でのやりがいや、メリット・デメリットを紹介していきます。

男性介護士のやりがいとは?

介護士さんも利用者さんも女性が多い介護現場で、介護士を続けてきた男性の私が感じたやりがいを素直に紹介させていただきます。

男性だからこそ活かせる部分もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

利用者さんから感謝される

まず一つ目は、利用者さんに感謝されることです。

具体的には以下のような場面です。

  • ベッドと車椅子間の移乗介助をするとき
  • 入浴介助で浴槽に入る際に体を支えるとき
  • 女性利用者さんと手を繋いで散歩するとき

などがあります。

移乗や入浴介助の際は、女性よりも力のある男性だからこそ、利用者さんも安心感を持たれるようです。

また、介護施設はほとんどが女性の利用者さんで、若い男性介護士に介助してもらったり、一緒に話すだけでも喜んでくださる方がいます。

女性介護士から頼りにされる

冒頭でもお伝えしたように、介護士の多くは女性です。

施設系の介護士で正規職員の場合は、全体の66%が女性で、これが非正規になると86.7%と9割近くを占める結果が出ています。

参考:厚生労働省「介護労働の現状と介護雇用管理改善等計画について」

そのため、男性介護士の存在は貴重であり、体重が重い利用者さんの移乗介助や入浴介助の際に、女性介護士から頼りにされます。

また、女性同士では言いにくい愚痴や不満をフラットに聞いてくれる男性介護士は、女性介護士にとって良き相談相手になることもあります。

経験とスキルで確実にキャリアップできる

介護士は現場で働く以外にも、さまざまなキャリアを選択できます。

例えば、以下のようなキャリアプランです。

  • 介護支援専門員の資格を取りケアマネージャーとして働く
  • 現場のリーダー職を経て施設長などの管理職になる
  • 施設によっては介護の営業職といった選択肢もある

男性介護士の場合は、結婚して家庭を持つと一家の主人として、家族を支える存在になります。

その中で、確実にキャリアアップできる介護士は魅力的な職業と言えるでしょう。

私も確実にキャリアアップする中で、待遇面も改善され日々やりがいを感じることができています。

男性が介護士をするメリットは?

続いて、男性が介護士をするメリットを紹介していきます。

女性が多い職場で、男性が重宝されることはもちろんですが、その他にもさまざまなメリットがあります。

介護士として働こうと考えてる男性の皆さんは、ぜひ参考にしてみてください。

安定した給料をもらえる

介護士は低所得と言われていますが、経験とスキルを積み重ねることで安定した給料を得ることができます。

具体的な方法としては、介護福祉士を取得し、待遇の良い事業所に転職することです。

介護業界は、国家資格である介護福祉士の取得と介護経験が、確実に評価される仕組みになっています。

ただ、介護施設の中には労働環境が劣悪な、いわゆるブラック施設も存在するので、自分の働く施設がしっかりと労働基準法に違反していないか見極める必要があります。

プライベートが充実する

介護士はシフト制で、土日祝日関係なく出勤します。

これは一見デメリットに感じますが、人手が少ない平日に休むことで、人混みによるストレスを感じることなく外出できます。

また、週に2〜3日は確実に休めることと、夜勤明けと連休が重なれば、より多くの時間を確保できます。

職場にもよりますが、有休と組み合わせることで少し長めの連休を取ることも可能です。

私は実際に最大で10連休を取らせていただき、毎年のように海外旅行に行っていた時期もあります。

職場恋愛に発展しやすい

介護業界は職場恋愛が多い傾向にあり、そのまま結婚に至るケースも少なくありません。

実際に私が今まで働いた施設でも、多くのカップルが成立しました。

介護士同士はもちろん、介護士と看護師、介護士と栄養士、介護士と介護事務職など女性が多い職場だからこそ、恋愛においては男性有利と言えるでしょう。

私は結婚してから介護士を始めましたが、もし独身であれば職場での出会いを期待していたと思います。

それほど介護現場では、多くの女性と知り合うことができます。

男性が介護士をするデメリットは?

続いては、男性が介護士をするデメリットも紹介していきます。

メリットが逆にデメリットになることもあり、人それぞれの価値観によって変わってくるでしょう。

大型連休がない

メリットの部分では、平日に休めることをメリットとして紹介しましたが、逆を言うとゴールデンウィークやお盆、大晦日や正月などに休むことが難しい仕事です。

なぜなら、介護業界は特に繁忙期等があるわけではなく、365日24時間対応で利用者さんの支援をする必要があるからです。(入所型施設の場合)

世間一般に言われている大型連休に同じように休みたい人は、介護士はやめておいたほうがいいでしょう。

事業所によって待遇に差がある

介護事業所の数は多く、介護老人福祉施設だけでも8,000超えの施設が存在します。

その他、さまざまな介護事業所を合わせるとかなりの数になります。

参考:厚生労働省「令和2年介護サービス施設・事業所調査の概況」

その中で、施設によって労働環境に差が生じてることがあります。

ブラック施設と言われる、労働環境に問題がある施設も少なからず存在します。

介護士のメリットである安定した待遇が、働く施設によってはデメリットになることも知っておきましょう。

成果が見えにくい

介護の仕事は、営業職のようにノルマがあったり、売上が明確に分かるような環境ではありません。

そのため、自分のしている仕事の成果が見えにくというデメリットがあります。

すなわち、介護はやりがいを感じにくい仕事とも言えるわけです。

利用者さんからの感謝の言葉や、利用者さんが元気に生活している姿からやりがいを感じたり、待遇面の改善など、キャリアアップを自分の中で計画することが重要になるでしょう。

経験16年の現役男性介護士がやりがいを感じた瞬間3つ

ここからは、介護経験16年の筆者が、実際に介護士をしながらやりがいを感じた瞬間を紹介します。

やりがいはその人の価値観によって変わってきますが、小さなことにもやりがいを感じれることが、介護の仕事を続けていく上で大切だと感じています。

私の経験が少しでも参考になれば幸いです。

入浴介助で聞いた利用者さんの鼻歌と感謝の気持ち

私が有料老人ホームで働いていたときの話を紹介します。

そこには入浴介助を嫌がる利用者さんがいて、職員はいつもその方に入浴していただくのに苦労していました。

ある日私が担当になった日のことです。

いつものように入浴を断られましたが、説明しながらなんとか脱衣所までお連れすることに成功しました。

衣類を脱ぐお手伝いをした瞬間に、暴れ出してしまい正直難しいかなと感じたのですが、上着を脱いでもらった状態だったので、そのまま浴室に案内して、嫌がりながらもなんとか体を洗えました。

その後、その利用者さんが浴槽に入った瞬間「気持ちいいです。ありがとう。ありがとう。」と笑顔で言い、さらに鼻歌まで歌い出しました。

その時には私は、介護士としての大きなやりがいを感じました。

「あなただけが頼りだった」という利用者様の言葉

これは、私が特養で働いていた頃の話です。

キャリアップのため、来月で退職が決まっていた時に、お世話になった利用者さんに挨拶に行きました。

その方は認知症の症状もなく、私の名前も覚えているような方でした。

「本当に残念だな。いつも頼りにしてたんだよ。あなただけが頼りだったよ。」言われ、心から感激したのと、これまで自分がしてきた介護は間違ってなかったと証明されたような気分でした。

すべての利用者さんに同じように信頼されるのは難しいかもしれませんが、たった一人でも自分のことを必要としてくれる方がいるというのは、大きなやりがいにつながるんだなと知れた瞬間でした。

転職市場で評価され年収大幅アップ(資格取得の効果)

私はキャリアアップのために、何度か介護業界で転職を経験しました。

自分なりに、それぞれの施設で一生懸命働いてきたつもりでしたが、転職時にそれが評価されないと感じることも多くありました。

その中で忘れられない転職の話を紹介します。

私が30歳の頃、介護業界でステップアップしたいと思い、福祉大学に入学し学び直したり、社会福祉士取得を目指すなど自己研磨に励んでいた時期でした。

その後、無事に大学を卒業し資格も取得できました。

そして、その数年後にとある介護のベンチャー企業で面接をした際に、今までの経験などを喋らせていただきました。

すると、「あなたの目には輝きがある。そしてその向上心も素晴らしい。ぜひウチの会社で経営幹部候補として働いてみませんか?」と打診を受けました。

その瞬間は、驚きと嬉しさが入り混じっていたことを思い出します。

もちろん待遇面も今までとは比べものにならないほどでした。

入社後すぐに単身赴任があるなど、家族と離れて暮らす必要があったため、結局はお断りをさせていただきましたが、今までの努力を評価されてことが、今後の介護士としてのやりがいにつながっています。

介護士は大変だけどやりがいのある仕事

介護士は楽な仕事ではありません。

利用者さんの生活を支えたり、人生の最期を見届けるため、肉体的にも精神的に負担のかかる仕事でもあります。

でも、だからこそ多くの介護施設で、男性介護士が必要とされている現状があります。

それがやりがいとなり、介護を受ける利用者さんにとっても、男性介護士は貴重な存在になっているのでしょう。

私自身、16年間も介護の仕事を続けてこれたのは、今回ご紹介したやりがいを感じることができたからです。

介護の仕事にやりがいを感じにくくなった人が、この記事を読んで、少しでもやりがいを見つけるきっかけになればと思います。

投稿者プロフィール

津島武志
津島武志
介護業界16年目の現役介護職。介護リーダーや管理職の経験もあり、現在は地方法人のグループホームに勤務。現在は介護職以外に、複数のメディア(介護に限らず)でWebライターとして活動したり、介護士さん応援メディア(介護士さんの働き方改革)の運営や、SNS(Twitter@otake_kaigo)で介護職の働き方について情報発信しています。主な保有資格は、介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉士など。

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