介護施設の看護師は偉そうだと思われている?仕事を円滑にする対処法

介護施設

「介護施設の看護師は偉そう 」というキーワードがネット上で相当数検索されています。自身も看護師で、介護施設を経験したひとりでもあり、気になるキーワードです。

この記事も「介護施設 看護師 偉そう」もしくはそれに近いキーワードで検索された方が読まれているのだと思いますが、検索されている方の多くは、その看護師さんと一緒に働かれている施設の介護職の方なのではないでしょうか。

人の悩みのほとんどは人間関係といわれます。どの職場であっても、職種に関係なく「偉そうだな」と感じる人もいます。介護施設の看護師すべてがそうではないはずですが、看護師特有の業務内容などから、誤解されてしまうこともあるかもしれません。

この記事では、看護師側の目線から「偉そうに」見えているかもしれない原因を探ります。

また、「どの仕事においても人間関係のトラブルはつきもの」という点から、「偉そう」な人への対処法を知り、円滑に仕事ができるよう考えていきましょう。

「あの看護師は偉そうだ」と思われている?誤解されがちな看護師の特徴

介護施設の看護師が「偉そうだ」と思われてしまう理由を考えました。

人によっては、自分は医療のことをよくわかっている、自分は医療関係者だという自負から、上から目線になっている人もいるかもしれません。ただし、そういったことは個人の性格に依るものであり、当然、看護師すべてがそうではありません。自分はリーダーだ、施設長だ、弁護士だ、医者だ。どんな職場にも優劣をつけたがる人はいますし、そういった人に対しての対処法は後半でお伝えしましょう。

まずは、看護師特有の「誤解されやすい」特徴について知っていただけたらと思います。

介護施設看護師は、それまでに病棟看護師を経験した人も多くいます。特に、急性期を経験した看護師は、1分1秒が命との闘いです。日常的に命と向き合ってきた看護師は、雑談や笑顔が苦手で、「リスク」や「スピード」をかなり意識してきた人も多くいます。

当然、人の命を救うことを志して看護師になった人がほとんどで、介護職の方と同じく利用者の日々の生活を守ろうという意識は高いはずですが、現場の雰囲気がまったく違う病棟を経験してきた場合は、キビキビ、サバサバと対応することが身についてしまい、柔らかい雰囲気が表に出ないこともあります。

職場から離れれば、ふっと穏やかになるような看護師も、職場では本当に厳しく、少しのミスも許さないというような人もいます。それはやはり、ちょっとしたミスが人の命を奪ってしまうという現場を数多く通ってきた結果かもしれません。

「もう少し柔らかく話してくれればいいのに」「キツイ言い方ばかり」と感じる場合、偉そうな態度を取っているわけではなく、職業柄、そしてこれまでの経験上、緊張感と責任感から、神妙な顔つきや強い口調になっている可能性も高いのだと少し知っておいていただけたらと思います。

また、介護施設では看護師の配置の割合が少ないため、焦りがある場合もあります。

身体介護が多く忙しい介護職の方から見ると、時間的にはゆったりとして、忙しさをあまり感じないこともあるかもしれませんが、看護師本人としては、薬や点滴の準備など、命に直結する業務を時間内に限られた人員でこなさないといけないという責任感もあり、神経がピリピリしてしまうこともあります。

もちろん、介護職の方も、転倒や誤嚥などのリスク管理、利用者人数に対しての人員が少ないことで日々大変な思いをされていることと思います。看護職もそれを理解しているはずですが、お互いの業務内容が異なる部分もあり、なかなか理解が深まらない場合もあるかもしれませんね。

偉そうな人の特徴と対処法

前述の通り、偉そうにしていると感じる人は、介護・看護業界だけでなくどの業界にもおられるのではないでしょうか?いいところもあるけれど、高圧的な態度を取られると不愉快ですし、仕事にも支障が出ますよね。

偉そうな態度をしてしまう人の多くは意識的か無意識的か、隠れる感情から起こるものです。例えば、悔しさ・寂しさ・焦り・不安・心配などの感情から怒りが表れている可能性があります。

その感情によって、

・優越感に浸りたい
・自分を優位な立場に置きたい
・怒りをぶつけ怖がらせ従わせたい
・自分の言うとおりに相手に動いてもらいたい
・思い通りにいかない、焦りや不安などを隠したい
・仕事以外で悩みがあり機嫌が悪くストレス発散したい
など

こちらからすると非常に迷惑な話ですが、そうでしか自分の立場を守れないと思っている、過去にバカにされた経験があるということもあるかもしれません。
こちら側が少し引いて、ちょっと見る目を変えると「かわいそうだな」と感じる部分もありませんか。そんなふうにしても、周りからは嫌われるだけなのにな。自分の言う通りに動かせているようで、みんなそうでないのにな。と。

パッと見で超わかる!2024年介護保険改正

2024年に行われる介護保険改正の内容を、サービス別にとことんわかりやすく図解。
Q&Aも交えて改正内容をいち早くまとめられています。
同時に行われる医療・障害に関する報酬改定の内容も網羅し、相談援助職はもちろん、介護サービスにかかわる管理職・現場スタッフ必読の一冊。

介護施設で偉そうな看護師と働くときに、覚えておきたいポイント3つ

もう一度先にお伝えしておきたいのですが、介護施設で働く看護師がみんなそうではありませんし、職種は関係なく偉そうな人はたくさんいます。

あなたの近くには今、偉そうな看護師がいる、ということで、一緒に、対応方法を考えましょう。

意味もなく怒られたり高圧的な態度を取られる、何度も否定されたり、無視されたりすると、周囲は委縮してしまいます。気にしないでおきたいものですが、ストレスがたまりますね。

人は基本的に変わらない、ということを念頭に、気持ちよく仕事ができるよう、自分自身の気持ちや状態を変えていくという姿勢が大切です。

ポイント1:同じ土俵にのらないこと

相手のことが苦手だと感じたら、必要なことだけ伝えて仕事をしましょう。できるだけ距離を離すということです。また、相手の感情は、こちらの言動から起こっているということは大いにあります。
「相手が悪い」という事実があるにせよ、ただただ仕事を気持ちよくこなすため、悔しくても穏やかに接してみることを意識してみてください。意外とそれで、相手の態度がガラっと変わることもあります。

なんでこっちが・・・。と思う気持ちは少し抑えてみてください。
こうして自分が抑えて相手の言動を変えるということは、実は「相手を手のひらで転がしている」とも言えますよ(笑)

嫌だからどちらかが辞める、といったことができるのなら別ですが、一緒に働いていかなくてはならない状況であれば、自分が相手を上手にコントロールするのが得策です。

ポイント2:上司や同僚に相談

「偉そうな」態度をとっている人がいることで、職場の雰囲気や仕事に影響が出ているのなら、職場全体として改善する必要があります。

とても言いにくい部分ではありますが、実はそれがその人の性格からくるものではなく、職場の余裕のなさや、相互理解ができていないことが根本の原因ということもあります。

その場合、根本の原因を改善することで状況が変わる場合もありますので、冷静に問題を上司や同僚に伝え、どうしたらいいかを前向きに検討してみることが大切です。

覚えておきたい「2:7:1」の法則!

「2:7:1」の法則をご存じですか?

「2:7:1」の法則
2割の人は気が合う人、7割の人は普通の人、1割の人は気が合わない人がいるという法則。

どの職場、コミュニティにも気の合わない人が一定数いるという法則です。
職場を変えても、だいたい人間関係が難しい人はいます。そう割り切って過ごすと、少し気持ちが楽になりませんか?人との関係において、全員に好かれる必要もありません。みんなお互いにそうだということです。

それでも仲良くしてみようと思うなら、やはり自分の意識を変え、相手に寄り添う努力も必要です。相手がリラックスしている雰囲気のランチ時間や帰宅時などに話しかけてみましょう。

科学的にも立証!手軽にストレス軽減できるオススメな方法3つ

最後に、ストレスを軽減する方法をご紹介します。当たり前の方法ではありますが、ぜひ今一度意識してみてください。

1.深い呼吸をする

脳と呼吸の関係から普段から自律神経が整い、スーッと心が落ち着けるようになります。
ときどき深い呼吸をする練習をしておくとよいでしょう。

2.自然の中で運動する

自然に囲まれたところで、5分程度でも運動すると、ストレスが軽減することが証明されています。木々の多い公園や川沿いなど、自然に癒してもらいましょう。また、デスクや家のリビングに緑を置くだけでも癒し効果があります。よく目に入る場所に緑を置いてみてください。

3.趣味を楽しむ

あなたは何をすることが好きですか?仕事が頭から離れないという人、腹が立つと相手のことをずっと考えてしまうタイプの人もいるかもしれませんが、仕事時間外に仕事のことを考えても解決しなかったり、相手に腹を立てても相手は自分のことを気にも留めていないと思うともったいないですよね。
好きな音楽や映画鑑賞、読書、小旅行などプライベートの時間を思いっきり楽しみましょう。

日本では、欧米に比べてカウンセリングを活用するシステムや習慣が少ないようです。ストレスでいっぱいになる前に、小出しして、信頼できる人やプロに話を聞いてもらうのも手かもしれません。

自分の職場は恵まれているかも?それとも?

職場や同僚に不満を感じたら、転職を考えるのは世の常です。でも、どこにいっても苦手な人はいると思うと躊躇しますよね。

単発バイトアプリ「カイテク」で、お給料をいただきながら職場体験してみませんか?

カイテクのお仕事は、履歴書の提出や面接も不要、短時間からOKで高単価の求人も多いのが特徴です。
転職先のリサーチ&収入UPのいいとこどりができちゃいます。
実際に他の施設を体験してみると、あれ?今の職場のほうがいいかも・・・と思うこともあるかもしれませんよ。

まずは無料登録して近くの求人を検索してみては?

投稿者プロフィール

戸田
戸田看護師
看護師歴20年。病棟から介護施設・訪問看護などで勤務。2020年からライター活動を開始。みなさまのお役に立てるような記事を作成したいです。どうぞよろしくお願いいたします。

関連記事

新着記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP