未来につなぐ人材育成のエッセンス!相手を理解したいならこれを聞こう

訪問看護

春は異動や新人採用で、新しい職員同士の出会いです。お互いのことを知り合い理解しあって、やがてチームになるために、職場の風通しもよくしておきたいですね。

お互いのことを理解したいときにどんなコミュニケーションが効果的でしょうか。家庭環境や今までの仕事のこと、プライベートな時間のすごしかたなど、いろいろ会話をしてわかりあうこともいいでしょう。でも、大切なのはその人の信条や考えの根っこにある価値基準を知っておくこと。どうすればよいでしょうか。

誰しも子どものころによくテレビで観たり、読んだりしたマンガや本があるでしょう。そこに登場した誰かのことを覚えていますか。キューティハニー、サリーちゃん、ドラえもんに出てくるのび太、ちびまる子ちゃんに出てくるおねえちゃん、とか。主人公でなくてもいいので、自分がいちばん好きだったその登場人物のことについて聞いてみてください。「その人のなにが好きだったのか」そして「そこから人生の何を学んだのか」さらに「それを今にどのように生かしているのか」です。

例えば、「ジャッキー・チェン」が好きなその人は、そこからユーモアが大切だと知り、仕事ではいつも笑いを忘れないようにと声をかけ、人を笑顔にさせています。まじめな話の中でもどこかにクスッと緊張をほぐす役割を果たす行動をします。また、「できるかな」のノッポさんが好きなその人は、口数は少ないもののひとつのことを粘り強くやりとげるため信頼が厚い人。ないところから創造することが得意だからです。

いかがでしょうか。何かうかんできましたか。強さ、正義感、やさしさ、愛情、好奇心、慎重さ、柔軟さ、熱意、根性…。概ね3歳から7歳くらいまでに見たり読んだりしたものの中から、人は人生で大切にしたいことを学んできています。そして、無意識のうちにふだんの生活にそれをもとにして過ごしていることがわかっています

こうした話題を、休憩時間など、少しリラックスした時間を使って話をしてみませんか。相手の価値観が浮かんできます。

では、それを日常の業務のなかでどう生かしていけばよいでしょうか。福祉現場には、対象となる高齢者や子どもといった利用者がいます。対人援助の基本にのっとった関わりは、その人らしさを大切にという個別性と、サービス全体を見渡すことも大切です。

管理者は職員一人ひとりが、どんな仕事が得意で、どんな場面で強みを発揮するのかを見極めることに生かせそうですね。また、例えば新たな資格取得をしてはどうかといった提案は、挑戦という価値基準を持った職員には「新たなチャレンジをしてみないか」と話をするなど、これから成長してほしいことへの提案に、その人の価値基準を尊重しながら話すということにも使えそうです。
春はスタートの季節。職場でお互いを理解するためにこんな楽しい話題で笑顔になってください。

一般社団法人リエゾン地域福祉研究所 代表理事 丸山 法子
(社会福祉士 介護福祉士 生涯学習開発財団認定コーチ NLP マスタープラクティショナー)

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